もう発表情報でご存知の通り、今回はJimmy Johnson(b)とGary Husband(dr/pf)を伴ってのツアーです。Jimmyとは昨年のシリーズ第一弾でいっしょでした。Gary Husbandは、Pit Inn時代にも何度も共に来日しております。明らかに強い信頼関係のある3人です。
Jimmy JohnsonはAllanのギターが唯一無比であるのと同種の“One & Only”的な流麗さ、緻密さを持った素晴らしいプレーヤーであることは、皆様疑いの余地の無いところでしょう。
トレードマークとも言えるAlembicの5弦ベースを自在に操り、うねりのある独特のグルーヴを生み出します。Allanのギター・サウンドをもっとも引き立てられるベーシストと言えるでしょう。
Gary HusabndはLevel42、John McLaughlin、Jason Smith、Pay Russelと言った実力者たちのアルバムやライヴで、ドラマーはもちろんのこと、作曲家、アレンジャー、そしてピアニスト・キーボード・プレーヤーとしてその幅広い才能を発揮し続けています。
今回のAllanとのツアーでは、日本ではまだ正式にヴェールを脱いでいないピアニストとしての力量を、Allanとのデュオ・プレーなどの形で垣間見せてくれる予定です。
上のカットはSTB139メインフロア奥のカウンターでの撮影
jazzguitar book Vol.15の表紙が撮影された同じ場所でのワンカット
撮影が苦手なAllanですが、ちょっと緊張がほぐれ、突然しかも一瞬だけギターを指差しました
さてAllanですが、17年間の六本木Pit Innをベースとした来日が途絶え、弊社企画での昨年7月のツアーで再来日が実現となり、今回で復活はや3度目のツアーとなります。昨年、そして今年の4月、ヒルズのオープン、そしてミッドタウンのオープンで変わりつつある“故郷”戻って2度の快演を見せてくれて健在振りを十分にアピールしました。今回は仙台も加わって全5会場、6公演、Jimmy、Garyとのトリオで皆様にスーパー・プレイをお届けいたします。
まだ未確認ではありますが、今回もおそらく今年4月と同じ、上の写真のJ. ガデッシィ作によるカスタム・メイドのギターを持参するものと思われます。昨年の7月の来日直前に実は完成していたこのモデルでしたが、いきなり全くなじんでいないギターを持っての海外ツアーは危険と思ったのと、海外に持ってゆく為のケースが無かったと言う理由で、結果的にはこの4月が初本格使用となったのでした。4月のツアー中にAllanがだんだんとこのモデルに慣れてゆき、最終的に『Actually, I like it very much now』と言っていたのを記憶しています。 これは4月の時のセットアップです。おそらく今回もこのHughes & Kettnerのセットアップに、Magic Stomp数台とKORGのボリューム・ペダルを基調としたセッティングになるものと思われます。H&Kは、Allanのアンプ機材がどんどんと小型化し、それを喜んでいたところからすると、完全に逆行でかなり大きく重たいものですが、Allanは音色面で気に入っているようです。Magic Stompもえらくお気に入りのようで、とうに廃盤の商品ですがさらに入手したがっております。またKORG製のボリューム・ペダルはちょっと重たい分、非常に丈夫で、踏み加減も柔らかすぎず、固すぎずでコントロールがしやすく、Allanは『何十種類も試したけど、これがピカイチ、アメリカでは残念ながらすでに売られていないけど、復活させるべきだし、自分は喜んでエンドースするよ』と力説していました。この2台はKORGさんよりご提供頂き、次回ツアー用に弊社で大切にお預かりしております。
今回もスーパー・プレイてんこもりは間違いありません。
数々のスーパープレーヤーを撮影してきたSTB139の壁面で
2008年1月のツアーに関しまして、新たに情報が入りましたら、順次ご報告させていただきます。お楽しみに。
All photos & text by Naoju Nakamura
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